ウォルトが設計に関わった最後のアトラクションと言われる。
しかし彼は完成を見ずにこの世を去ってしまった。
いったいどんな想いがこもっているのでしょうか。
旅に出るための船着場は実在した海賊の家
ピンク色の豪邸風の建物を入ると、流れているボートと薄暗いボート乗り場が見えます。
そのボート乗り場は、「LAFFITE’S LANDING(ラフィットの乗り場)」という名前がついています。
ラフィットというのは、実在した海賊「ジャン・ラフィット」のことで、
19世紀にニューオーリンズ近海からメキシコ湾で活動していた海賊で、
貿易商を営みながらスペインの船を襲っていたり、
物資や財宝を奪うものの、貧しい人に分けていたという逸話もあり、
未だに謎多き人物だそうです。
彼は追ってから分かりづらい、自宅に船着場をつくったと言われ、
その様子がこのアトラクションでも再現されているそうです。
待ち時間が長い時は、船着場(彼の家の外)に出るまで、彼の邸宅の中を散策できるかもしれませんね!
バトー(ボート)には全て女性の名前がついている
バトーと呼ばれるこの乗り物は、フランス語でボートの意味で
全て女性の名前がついています。
これは当時、海賊達が己の無事を祈り、妻達の名前を船につけていたことに由来するそうです。
冒険は現代から海賊黄金期へと遡る
バトーに乗って穏やかな岸辺を少し進むと、トーキングスカル(しゃべる骸骨)が、
「今さらコースを変えようたって間にあわねぇぜ」などと忠告してきます。
そして、暗闇の滝を下るとタイムスリップします。
海賊達の夢やロマンが儚く散ったような「Dead Men’s Cove(死者の入り江)」を進みます。
白骨化してしまった海賊達や、その海賊達を夢中にさせた宝の山。
バトーはさらに時代を遡って行きます。
冒険の中盤
中盤には広い入り江へと進みます。
時代は海賊黄金期の17〜18世紀でしょうか。
スペイン軍と海賊達が争っているようです。
壮絶な争いの中や、女性達が人身売買されているところ、街の治安判事を井戸で拷問しているところ、強奪を働いているところなどを横目に進んでいきます。
中には奥さんらしき人に追いかけられていたり、動物達と眠ってしまっていたりと、
海賊達の人間らしい一面も垣間見えます。
終盤は海賊達のお祝い?
終盤のシーンは、街が大火事になっています。
当時の海賊達は街を襲った後、火をつけていたことが多かったそうです。
歌を歌ったり酒を酌み交わしたりしているのは、たくさん報酬(奪ったもの)を得られたからでしょうか。