開園当初から人気があり、
世界中(上海をのぞく)のディズニーパークにもあるアトラクション。
アトラクションの歴史
イッツ・ア・スモールワールドはウォルトが手がけたアトラクションの一つです。
1964年〜1965年にニューヨークで開かれた世界博覧会のパビリオンに、
ディズニー社はいくつか出展する予定でしたが、
その中で一つユニセフから制作を依頼されていたそうです。
そこで、ウォルトはユニセフの理念に合致する「平和な世界」を題材とし、
さらに「人種や性別、国籍、言語の違いがあっても子供達は何のしがらみもなくすぐに友達になれる」
というところから子供達を起用し、その子供達が歌うアトラクションという構想になっていったそうです。
当初は、それぞれの言葉でそれぞれの国歌を歌わせる予定でしたが、
リズムもメロディーもバラバラなことから作曲担当のシャーマン兄弟に
「どんな言葉でもどんな楽器でも簡単に演奏したり歌える歌を作ってほしい」と依頼し、
楽曲 【It’s a small world】が誕生したそうです。
その後、博覧会閉会後にカリフォルニアのディズニーランドに移設され人気を博したそうです。
写真は現在のディズニーランド(カリフォルニア)のイッツ・ア・スモールワールド。
さまざまなディズニーアニメのキャラクター達
2018年の大幅リニューアルで大きく変わったのは、
歌う子供達の中にアニメのキャラクター達が加わったこと。
その数は約40体とも言われていますが、正式には公表されていないようです。
ぜひご自身で探して楽しんで、という狙いでしょうかね。
この他にも、「シンデレラ」「ニモ」「ピノキオ」などなど
探すだけでも何度も乗りたくなってしまいます。
また、キャラクターの追加だけでなく、乗り場や外観も変わっているんですよ
世界各国の言葉とそれぞれのアニメの楽曲
乗船時によく歌声を聞いていると、
子供達はそれぞれの国の言葉で歌っているのがわかります。
ルートは、ヨーロッパから始まり、中東、アジア、アフリカ、中南米、南太平洋、フィナーレ(全世界一同)と巡って行きますが、「キルトを着た子は英語」で、「チャイナドレスを着た子は中国語」で、「ポンチョを着た子はスペイン語」で…と様々な言語が聞こえてきます。
また、2018年のリニューアル後に登場したキャラクター達からは、時おりそのそのアニメの楽曲が聞こえてきます。
開園当初から知っている方は、外観の印象が変わっているのに気がついていましたか?
これは、開園当時の東京ディズニーランドのものです。
色合いも白系に統一されていて大人っぽいですね。
なんと、ステージもあってショーが行われていたんですよ。
横にはレストランもあったそうです。(今のプーさんコーナー辺り)
そして2018年のリニューアルで、現代的なカラーに変貌!
手がけたデザイナー
イッツ・ア・スモールワールドの印象的なデザインは、
「メアリー・ブレア」というデザイナーによるもの。
「不思議の国のアリス」のコンセプトアートも手がけ、ウォルトより絶大な支持を得ていたと言います。
おまけ
イッツ・ア・スモールワールドの外観には
実はカラクリ時計があるのをご存じでしたか?
毎時、00分、15分、30分、45分と15分刻みに時刻を知らせてくれます。
時刻になると、イッツ・ア・スモールワールドの楽曲とともに、世界各国の人形達が出てきます。
その後、上部の扉が開き時刻の分だけ鐘が鳴ります。
低い鐘の音は「時間」を、高い鐘の音は「分(15分で1回)」を表します。